トップページ > 空気と暮らしの研究所 > 花粉・PM2.5と電子式エアクリーナ
直径2.5μmとは、髪の毛の太さの30分の1、スギ花粉の8分の1程度の大きさ。PM2.5がどんな物質、成分で成り立っているかは研究段階ですが、その粒子の小ささゆえに、吸引すると肺の奥まで入り込んでしまうため、呼吸器系への健康被害が懸念されています。
1日のうち、私たちが一番多く摂取しているのは室内空気。その割合は、食べ物の8倍以上である57%。食べ物に気を使う以上に、室内空気にもこだわる必要があります。室内の空気は外気を取り込んでいるため、外気の汚染状態の影響を受けます。きれいな空気を体内に摂取するには対策が必要です。
近年、懸念が広がりつつあるPM2.5についてアズビルでは2つの性能試験を実施し、除去できることを確認しています。
①環境省「大気中微小粒子状物質(PM2.5)測定マニュアル」に定められる試験
②日本電機工業会自主基準(HD-128)「家庭用空気清浄機の微小粒子状物質
(PM2.5)に対する除去性能試験及び算出方法」に基づく試験
※換気等による屋外からの新たな粒子の侵入は考慮しておりません。PM2.5とは2.5μm以下の微小粒子状物質の総称です。この全館空調システム(電子式エアクリーナ付)では0.1μm未満の微小粒子物質については除去の確認ができていません。また空気中の有害物質のすべてを除去できるものではありません。32m³(約8畳)の密閉空間での効果であり、実使用空間での結果ではありません。
試験方法:日本電機工業会 自主基準(HD-128)判定基準:0.1μm~2.5μm の微小粒子物質を32m³(約8畳)の密閉空間で99%除去する時間が90分以内であること。32m³(約8畳)の試験空間に換算した値です。
プレフィルタが大きな粒子を除去してから、イオン化部で空気中の粒子をイオン化し帯電させ、静電気でその後ろのコレクタ部に吸着させます。捕集効率が良く、目詰まりもほとんどありません。アズビルの電子式エアクリーナではW.Deutschの理論式に基づく設計値として0.01μmまでを集塵範囲に設定した上で、2.5μm~0.1μmまでの微粒子を99%除去できる性能を確認しています。
※実質的には環境省「大気中微小粒子状物質(PM2.5)測定法マニュアル」に定められる0.3~2.5μmの粒子での試験結果となります。
※電子式エアクリーナによる、カビ等微生物活動の抑制効果は確認されていません。
下記はアズビルの実験棟「azbilハウスA棟/B棟」で実証した空気清浄効果の一例です。電子式エアクリーナ作動中のA棟は外気の粉塵量の変動に関わらず、住宅内を安定して清浄な空気質に保っています。効果は一目瞭然です。